
4月にピンクシャツをお仕立てしたこちらの紳士に、
続けてミントカラーシャツをご注文いただきました。
平織りリネンの涼しげ生地です。(画面上でミントカラーの再現が難しいのですが)
ご覧の通り、
ハット、メガネ、シャツ、シューズ、
いつも全体のバランスを考えたおしゃれを心がけていらっしゃる方です。



リネンは独特のクタッとした質感が魅力です。
レディースのワンピースなどに多い素材ですが、メンズシャツにも向いています。
着込むほどに味わいが増すことでしょう。

一人のお客様に同じ型紙で三着制作したのは初めて。
素材や色が変わるとそれぞれ生地の特徴がはっきり現れ、とても興味深いです。
と同時に、どんな生地で作ろうともやはりパターン(型紙)が要である事も再認識しました。
シャツというシンプルな日常の服こそ、
襟のちょっとした角度、カフスの長さ、ステッチ幅などに拘りたいものです。
お客様からその都度ご要望やアイディアをいただき、
着る人(お客様)と作る人(私)の共同作業でお洋服を育てて行けたらいいな。
と思います。

さて、お客様は浜松を拠点にアートや暮らしのイベントを企画運営しておられます。
現在は浜松市に新しくオープンしたギャラリー[CULINARY DECO] において、
「北欧とサボテン」という展示会を開催しています。
http://www..culinarydeco.com/
まるでオブジェのような佇まいのサボテン達が静かに整列しています。
形、間、バランス・・・。
大事な事は洋服も同じ。
「佇まい」を感じる服を作りたい。
という思いを強くしました。