Motoko Simizu
2017年7月30日2 分
近頃増えているお着物のリメイク。
長いこと箪笥で眠っていた着物たちが、
再び明るい光と熱い視線を浴びる時。
こちらは一見紬のような柄ゆきですが、小紋です。
色合いがモダンですね。
横地でドルマンスリーブをとって、
胸から下は縦地ですっきりと仕立てました。
ストンとした「かぶり」ですが、
ウエストを微妙に絞ったりと、
綺麗なラインになるように工夫しました。
そしてこちらは変わりバルーンスカート。
表地をねじって裏地に縫い付けたので、
裾線が波打って面白い表情になっています。
お客様がある作家さんの作品をお持ちになって、
同じものを作って欲しいというオーダーでした。
その作家さんはそろそろ引退を考えていらっしゃるそうで、
もちろんコピーをとる許可をいただいた上です。
楽しい作品を制作していらしたんですね。
さて、
以上の二着のご注文をくださったのはこちらのお方。
笑顔が知的で素敵!
いつもアクティブに飛び回っていらっしゃる人生の先輩!
様々な文化活動や慈善活動に取り組んでいらっしゃる女性!
「祐子さん」
地元ではご存知の方も多いのでは?
つい先ごろは、
浜松の老舗ギャラリー再建に取り組むという話題で
新聞に大きく取り上げられたばかり。
この着物リメイクもその取り組みと無関係ではありません。
ギャラリーリニューアルオープンの暁には、
着物リメイクショップも立ち上げるプランが進んでいます。
しかも、そこに並ぶリメイク服はネパールの少女たちに縫製してもらい、
彼女たちの自立支援につなげようという大きな目的があります。
ですからこの二着はその見本。
型紙も一緒にお渡ししました。
そして今日、この二着は祐子さんと海を渡り、
ネパールで待つ少女たちの元へ向かいます。
困難の多い世界で生きる若い女性の収入源になれば、
本当に素晴らしいですね。
年下の私を
「基子さんはお友達」
と気さくにお付き合いをしてくださる祐子さん。
柔軟な精神の持ち主だからこそ、
一見壮大なプロジェクトに果敢に挑戦できるのですね。
祐子さん頑張って!
mocomode も微力ながらお手伝いします。